2017/08/30

獣医師向けビデオオトスコープ『アニマルック』

耳疾患、それは獣医師にとってよく遭遇する病気の一つではないでしょうか。
 
犬のかかりやすい病気に“外耳炎”があげられますが、アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2016」によると、「外耳炎・外耳道炎」が犬の保険金請求理由の第1位、猫は第4位と、多くの犬猫が耳疾患が原因で病院を訪れていることが分かります。
 
今回は診察する機会の多い耳疾患の診療に活躍が期待される、ビデオオトスコープ「アニマルック」をご紹介します。

★「診る」と「見せる」の両立で、耳疾患の治療を強力サポート!
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アニマルックの大きな特長は「診ることも、見せることもできる」という点です。
 
耳疾患では、治療状況が飼い主さんに見えづらいため、飼い主さんが治ったと思って通院をやめてしまい、完治まで至らないことも多いようです。そして残念なことに、症状の再発や悪化が起こった場合、一方的に獣医師に対し不信感を抱くなど、知らない間に飼い主の方との信頼関係に影響が出てくることも…。

その点、アニマルックを使用すれば、飼い主の方と一緒にパソコンで耳の状況や治療経過を観察することができるので、完治しているか、治療がまだ必要であるかなど、きちんと理解し納得していただいた上で治療方針を決定することができます!
 
動物のためにも治療状況を明瞭にして、完治するまでしっかり診察に来ていただけるようにできると良いですね。


★動物の耳に合わせた設計
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犬や猫の耳は、人の耳とは構造が大きく異なります。

人の外耳道は水平に鼓膜に向かっているので耳道内に光を当てると鼓膜まで見ることができますが、犬や猫の耳は、耳孔から下に向かって耳道が伸び(垂直耳道)、次に鼓膜に向かって水平に伸びています(水平耳道)。

つまりL字型になっているため、耳の中を覗き込んだとしても鼓膜まで見ることはできない構造になっています。

アニマルックはそんな動物の耳にも対応できるよう、「耳の奥の鼓膜まできちんと見えること」、「飼い主の方にも見せられること」そして「安価で簡単に使えること」などに重点を置いて設計されています。


★アニマルックの魅力
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メイドインジャパン製品であるアニマルック。一つ一つ手作業の部分も多く、丁寧に作られています。そんなアニマルックの魅力をご紹介します。


1)パソコンにつなぐだけの簡単操作
アニマルックは付属のCD-ROMをインストールし、パソコンのUSBに接続するだけで使用することができます。(Macを使用される場合は「QuickTimePlayer」で映像を見ることができます)外部電源は必要なく、持ち運びも容易です。

大きな機材がいらず、手軽に使えるので、獣医師の方にとっても飼い主の方にとっても負担が少なくて済みます。

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真ん中にある丸い部分がシャッターボタンです。上部にあるスイッチを回せば照度調整ができます。軽いので往診の際も気軽に持って行けそうです。

2)広く、大きく見えて、使いやすい!こだわりのレンズ
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アニマルックはカメラのレンズが先端に付いており、またレンズの視野角が60℃と広いため、耳の中を広範囲で、大きく見ることができます。
 
先端部は防水構造。さらに光源が先端に付いているため熱でレンズが曇りにくくなっていて、湿気による曇りを気にせず快適に使用できます。
 
スペキュラ、チューブを取り付けた際に、レンズの方が少し奥になるように設計されているため、直接皮膚や毛が付きにくい構造になっているのもポイントです。


3)使い分け可能なスペキュラとチューブ
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左:チューブ 右:スペキュラ 本体購入時、各10本ずつ付属しています。

アニマルックはスペキュラとチューブの両タイプの使用が可能です。

スペキュラの先端は外径5.0mm、チューブの先端は4.1mmと細く設計されているため、脇から別の器具を挿入することも可能です。また、スペキュラは耐アルコール性なので、洗浄・殺菌も簡単にでき、オートクレーブも可能な樹脂で作られています。

先生によっては小型犬にはチューブを使用するなど使い分けされているようですが、お好みでどちらでもお使いいただけます。

☆交換も簡単にできます☆
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スペキュラからチューブに交換する場合:①スペキュラを回して外し、チューブベースを取り付ける。②チューブを差し込む。③根元まできちんと入れる。④完成!

4)WiFiボックスでさらに便利に!
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注)WiFiボックスを購入すると接続ケーブルが付いてきます。モバイルバッテリーは付属していないので別途ご用意いただく必要があります。

オプションのWiFiボックスを使用すると、iPad、iPhone、Androidで映像を見ることができます。しかも同じ映像を複数の機種で見ることができ、静止画、動画の撮影も可能です。


使い方はとても簡単!
まずスマートフォンやタブレットに無料アプリ「Air Box」をダウンロードします。WiFiボックスにアニマルックとモバイルバッテリーを接続します。モバイルバッテリーの電源をONにして、使用する端末で指定のWiFiに接続してアプリを開けば、すぐに映像が映ります。

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接続例です。レンズの先に置いた消しゴムがスマートフォンに映し出されています。パソコンと比率が異なるため、スマートフォンで映すと楕円に見えますが、保存したデータを開くとパソコンと同じように真ん丸に見えます。

5)選べる!1型と2型
アニマルックには1型と2型があり、使用目的によって選ぶことができます。

1型を作った当初の目的は「飼い主の方にも耳の状況を見せられるようにする」というものでしたが、「診察でも使いたいので、もう少し画質を上げたものができないか」という要望に応えてライトとレンズを改良し、画質をアップした2型が発売されました。

2型は耳内の奥深く、広範囲に視野が確保され、色再現性も向上しているため、1型と比較すると内部の状態がより認識できるようになっています。

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2型は1型の1.5倍の明るさです。照明にはどちらも高輝度LEDが採用されています。

次の2枚は手の中を映したものです。AL-2の方がより鮮明に映っているのが分かります。
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AL-1使用画像

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AL-2使用画像


★アニマルックの使用方法と活用事例
アニマルックの基本的な使い方を映像でご紹介します。


アニマルックは、獣医師と飼い主の方が一緒に治療状況を確認できるだけでなく、実は次のような場面でも活用されています。

*動物病院での活用例*
・防水構造のため、耳の中を確認しながら洗浄
・中耳の手術をする際、外耳の汚れが落ちているかどうかを確認するのに使用
・画像を保存できるので、カルテに貼り付けて使用
・ウサギの口の中を見るのに使用

犬や猫だけでなく、ウサギなどの小動物にも使われており、さまざまな場で活躍します。

こちらは実際に耳の中を映している映像です。1型と2型の比較もできますので、ぜひご覧ください。

【アニマルックAL-1使用】トイプードルの耳の中を撮影。腫瘍摘出手術の前後の様子が分かります。(麻酔なしで鼓膜まで見ることができます)


【アニマルックAL-2使用】フレンチブルドッグの耳の洗浄の様子。Macを使用しているため、画面のマスク機能がなく、画面のフチに凹凸がある状態です。


★確かな技術を基盤に進化を続ける日本のものづくりメーカー
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取材風景。向かって右側がコデンさんです。

アニマルックを開発したコデン社は、元々人体用の内視鏡付き耳かきを製造販売している会社です。
 
「この機能を動物用医療機器に応用できないか」という獣医師の提案がきっかけとなり、開発に乗り出しましたが、動物医療に参入するのは初めてだったため、近くの動物病院に飛び込みで取材し、情報を収集!
 
開発するうえで、挿入部分の細さを維持しながら画質のレベルを上げていかなければならないのが最も大変だったそうですが、これまでに人体用製品で培ったノウハウを生かし、獣医師のニーズに応える動物用の耳内視鏡を完成させることができました。

コデン社では、発売後数カ月で2型を開発するなど、意欲的に製品の改良に取り組んでおり、これからのさらなる進化にも期待が高まります。
 
「診る」と「見せる」を叶えた動物用のビデオオトスコープ。これからの診療にぜひお役立てください。

アニマルックとオプション品はこちらから↓
◆アニマルックAL-1
◆アニマルックAL-2
◆アニマルックWiFiボックス
◆アニマルック専用スペキュラセット
◆アニマルック専用チューブセット

2017年12月追加↓↓
映像を見ながら、鉗子を使って異物除去やカテーテル洗浄の処置が出来る、
アニマルックAL-3が新登場!!
◆アニマルックAL-3
◆アニマルックAL-3用 鉗子口付きスペキュラ
◆アニマルックAL-3用 チューブ
※WiFiボックスはアニマルックシリーズ全機種共通でご使用いただけます。

2018年2月追加↓↓
アニマルックAL-3に使用できる把持鉗子が新発売!!
ワイヤー部1.2mmの細さが魅力です。
◆フレキシブル把持鉗子セルメンHK1.2

ライター紹介

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吉田 絵里香

猫をこよなく愛するらぶねこライター。愛猫をいつも褒めてくれる動物病院の先生が大好き。シグニでは商品担当として、商品の問い合わせ対応や新商品の導入などを行っている。獣医療業界に携わる方々に商品についてさまざまな情報をご紹介し、商品の魅力をお届けしていきたいと思っている。

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